真珠養殖はまず真珠をつくる貝(母貝)を育てるところから始まる。稚貝(子供の貝)を籠に入れて海で育成させ、成長に合わせて籠を変えながら育てる。約2年経過した母貝に核入れ作業を行い、さらに2年近く養殖する。真珠養殖において核入れは最も大切な瞬間で、挿核する人の技術力がその後出来上がる真珠の品質に大きく関わってくる。

稚貝から約4年後の冬に貝から真珠を取り出す。この収穫作業を「浜揚げ」という。11月から1月にかけての作業となり、水温が低いこの時期、最も美しい輝きの真珠を収穫することができる。

浜揚げされたばかりの真珠は、まさに玉石混淆。その中から創業以来厳格に守り抜いている独自の品質基準で厳選した真珠のみ「ミキモトパール」となる。

ミキモトのバイヤーたちによって、全世界から集められるダイアモンド、ルビー、エメラルドなどの貴石。ミキモトの名にふさわしい貴石が見極められ、選り抜きの貴石だけがミキモトの品質基準をクリアする。

デザインコンセプトのもと、デザイナーがイメージを馳せ、詳細・丁寧に描いていく。美への探究心は終わることなく、革新している。

平面的なデザイン画を高い感性をもったクラフトマンたち(株式会社ミキモト装身具)が立体的にイメージし、造形する。日本伝統の技と西洋の製作技術が巧みに融合した独自の様式は「ミキモトスタイル」と呼ばれ、大正・昭和の時代からクラフトマンの誇りとともに現在へ受け継がれている。

仕上げ工程では、時間をかけて細部までを磨き上げ、ジュエリーに光沢と完璧な美をもたらす。数十ミクロンの違いさえも見逃さない何重もの厳しいチェックを経て、「ミキモト」の名として、商品が誕生する。